機構エンジニアの仕事とは
機構エンジニアは製品が要求される機能を発揮し、安全かつ安定して使えるように、耐衝撃性・耐振性・耐候性・防水性・防塵性・耐薬品性など多くの観点から設計を行います。
さらに、製品の特徴となるデザイン設計や、映像を正確に写すための精密な光学設計も求められます。
3D CADを使って構造を検討し、試作・評価・量産設計まで一貫して担当。他部門と連携しながら、製品全体の完成度を高めていきます。
現場の声や課題を「かたち」に変え、世界中の安全・安心に貢献する。それが、機構エンジニアの仕事です。
Mission
一瞬の真実を見逃さない製品を作る
製品コンセプトにあったデザイン、構造を実現する
どんな環境でも止まることなく、一瞬の映像も撮り逃さない高品質な製品を作る
仕事のポイント
以下のような開発を構造設計・光学設計により実現します。
●セキュリティカメラ開発

新たな機能を持ったカメラの開発を行います。
開発POINT
- 製品の特長となる新機能の創出
➡・ 新機能に必要な新規デバイスの選定、製品仕様の検討・評価
・製品の仕様を満たしながら、ブランドイメージを体現するデザイン設計 - あらゆる環境で、安心に安定した動作を保証する構造設計
➡・PAN/TILT/ズーム調整やレンズの焦点調整を素早く正確に行う駆動設計
・振動、衝撃、風雨、塩害に耐えうる強度設計や材料選定
・高性能CPUの発熱に耐える放熱設計
・高い施工性と安定性を持つ取付金具の設計 - 他社が真似できない高品質を実現
➡・標準規格よりも厳しい社内基準による評価試験の実施
・安定して量産できる設計や生産方法の選定 - 映像品質を支える光学技術
➡・光の届かない暗所を可視化する赤外線設計
・反射防止設計や遮光技術によるクリアな映像の実現
●医療用カメラ開発

世界初、業界初となる先駆的製品を世に送り出し、医療の発展に貢献する
開発POINT
- プリズムを用いた分光技術
➡・ 特定波長ごとに受光センサーを分け、高い採光効率を実現
・プリズムを用いて 高感度、高解像度、高い色再現性を実現
・1台のカメラに使うセンサーの数や分ける波長を変えた多彩なバリエーション - 赤外光撮像技術
➡・可視画像と赤外画像を重畳させることで、肉眼では見えない血管などを可視化
・顧客のレンズにあわせ可視光と赤外光のピント位置を調整する光学設計 - 滅菌処理に耐える高耐熱性
➡・高温の滅菌処理を繰り返しても画質が劣化しない高信頼性を実現 - 高精度接着技術
➡・数μmの精度でセンサーの位置を調整し、接着固定する高い技術力
仕事の魅力
技術力
- 世界中のあらゆる環境で動作するための設計技術を幅広く・深く習得できる
- 機構技術だけでなく、電気やソフトウェア、最新AI、光学、画質など様々な技術に触れることができる
- 問題解決力や論理的だけでなく、創造力も身につけることができる
成長
- 製品開発のサイクルが平均して1年前後と非常に早く、様々な製品に関わることができる
- 製品開発の企画から量産まで一貫して関わることができ、自分が製品を作り上げているという実感が得られる
- 複数の部署の方とコミュニケーションを取りながらハード/ソフトを作り上げていく能力を身に着けられる
働きやすさ
- 在宅勤務OK
- 働く時間や場所は自分で決めることができる
- 基本的に残業はせず定時内に業務を終わらせる
やりがい
- 自分の頭の中にあったものが、目に見える形となり、自分が設計したとおりに動作したときに大きな達成感を味わうことができる
- 自分で設計開発したモノが製品として売られ、社会の安全を守っている
- 一瞬でも映像を撮り逃すことが許されないセキュリティ・医療用カメラにおいて、その動作を担保する機構構造を自分たちが作り上げているという実感を持つことができる
マインド
- ユーザーの立場になり、課題に対してこだわりをもって主体的に取り組むプロフェッショナル技術者集団
- 誰かの課題はチームの課題ととらえ知恵を出し合い解決を進める人・風土がある
- 業務(成長機会、スキル)を自分で選択できるプロジェクト制がある
仕事内容とキャリアパス
勤務地 | 福岡 (基本的に転勤はありません) |
仕事内容、キャリアイメージ | 新製品の企画立案に向けての構想設計、企画書をもとにした詳細設計、プロト機試作、評価、工場引継ぎを行います。先行・要素開発として、1~2年先の新製品に搭載する新機能、新技術の開発や、マーケットニーズに対応すべく必要な要素技術を調査、その実現性をカタチにします。 |
キャリアパス (*一例です) |
1:商品担当の場合
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活かせる経験・スキル | ・卒業論文やサークル活動などで、その活動意義の理解~目標設定~発生する課題解決~その分析と次に向けた新たな取組検討などの経験 ・海外の方を含めた多様な人々とのコミュニケーションスキル ・4大力学、メカトロニクス、光・画像工学、機構部品に関する基本的な知識 ・卒論などで経験した新技術に対する調査研究経験・スキル ・解析や試験機・測定機の操作スキル |
社員インタビュー
先輩社員の経験や成長
先行要素開発
入社11年目(新卒入社)/情報工学系学部出身
現在は機構/光学の先行要素開発に従事
入社1年目 | 【開発メンバー】セキュリティカメラの機構部の量産開発 まずは座学研修があり、機構設計に必要な基礎知識と3DCAD操作の学習から始まりました。 その後、試作機の動作確認や評価試験を行い、製品知識を身に付けていきました。 セキュリティカメラの基礎が分かってきたところで、簡単な部品の設計を担当し、3DCADによるモデリングと2DCADによる製図に取り組みました。 |
入社 2年目~3年目 | 【開発メンバー】セキュリティカメラの機構部の量産開発 設計やスケジュール調整の難しさに苦戦しながらも、開発リーダーや先輩に教えてもらいながら量産開発に取り組みました。自分が設計した製品が世に出るということに、とても大きなやりがいを感じました。 |
入社 4年目~6年目 | 【機構リーダー】車載カメラ、ウェアラブルカメラの機構・光学部の量産開発 設計の担当範囲も広がっていき、自分で考えて周りの人がやったことがないことに挑戦したり、リーダーとして考えることも多くなり苦労も多かったですが、開発後の達成感が大きくなりました。 |
入社 7年目 | 【プロジェクトリーダー】機構の先行技術の開発 先行開発チームに所属し、セキュリティカメラに関わる要素技術の開発に取り組んでいます。 今までの知識外の新規テーマや外部の大学の教授などと接する機会もあり、新鮮さを感じながら量産開発とは違う新しい技術の開発に難しさを感じています。 |
i-PROを選んだ理由
新入社員
セキュリティカメラ開発
入社1年目(新卒入社)/機械系学部出身
現在は研修中
私がi-PROを選んだ理由は、社会に貢献できる製品開発に携わりたいことと、やりがいを感じられる仕事がしたいという思いからです。
セキュリティカメラは日常の安心・安全を、医療用カメラは命に関わる現場を支えており、どれも社会に役立つ製品である点に魅力を感じました。
また、セキュリティカメラは街中に設置されており、普段の生活の中で目にすることができます。
自分が関わった製品が人々の暮らしを支えている姿を目にすることは、何にも代えがたい達成感とやりがいにつながると感じています。
キャリア入社した社員
セキュリティカメラ開発
入社2年目(キャリア入社)/機械系学部出身
現在はセキュリティカメラの要素開発に従事
自分の頭の中で思い描いたものを、実際に形ある製品として生み出せることにモノづくりの面白さを感じ、メーカーで働きたいと考えてきました。
i-PROでは、設計から量産化まで製品開発のすべての工程に関わることができ、自分のアイデアを一貫して製品に落とし込める環境に魅力を感じました。
また、i-PROは国内トップシェアを持つ安定した企業である一方で、グローバルに成長を続けている点にも強く惹かれました。
今後さらなる市場拡大が見込まれる業界で、自分自身も企業とともに成長していけると感じ、i-PROを志望しました。
先輩社員の経験談
先行要素開発
入社11年目(新卒入社)/情報工学系学部出身
現在は機構/光学の先行要素開発に従事
i-PROが取り扱っている様々な種類のカメラの機構設計を経験してきました。
また、機構設計だけでなく光学設計や設備の開発まで経験する中で、工場や様々な部門の人たちと協力しながら量産品の開発を進めてきました。
幅広い知識を得ることができ、技術者としてのキャリアアップにも繋がったと思います。
現在は、初めての先行開発部門に所属し、将来のカメラに搭載できるような新技術の開発に挑戦しています。
ある日のスケジュール
先行要素開発
入社11年目(新卒入社)/情報工学系学部出身
現在は機構/光学の先行要素開発に従事
9:00 | 始業、チーム内の週例会議 チームメンバーと開発状況を共有し、改善方法やアイデアなどを議論します。 |
10:00 | 開発テーマの具現化のための設計検討 開発コンセプトの具現化のために、構造を検討します。 |
12:00 | お昼休み |
12:45 | 情報収集 開発テーマの情報収集や今後新たに応用できそうな技術などを日々調査して、知見を広く・深くします。 |
15:00 | 共同研究先(企業・大学)と打ち合わせ 自社にない技術を持っている研究先と、進捗確認や技術の指導をいただきながら開発を進めています。 |
16:00 | 要素技術の評価検証 要素技術の性能を把握して、設計の改善へとつなげます。 |
17:30 | 終業 |
18:30 | 同僚とフットサル 月に1回程度、運動したい同僚と集まってフットサルをしています。初心者の人も集まり楽しく運動しています。 |