i-PROは、業界をリードし、責任あるAI開発とコンプライアンス遵守の取り組みを推進します
近年、人工知能(AI)の利用は、世界中の多くのビジネス分野で飛躍的に進んでいます。セキュリティ業界も例外ではなく、多くのカメラ、サーバー、ソフトウェア・アプリケーションなどの製品にAI機能が搭載されています。
AIは、科学捜査の観点から、あるいは各種犯罪・事件の未然防止を目的に、情報に裏打ちされた意思決定に基づくより積極的なアプローチを取るため、ビデオ映像データを収集する必要性から急速に導入されてきました。
i-PROは、早くからAIの研究開発を進めてきており、エッジコンピューターAI技術の業界リーディングカンパニーとして、映像セキュリティ分野におけるほぼ全ての製品ラインナップにAI機能を搭載し、パートナーやお客様に最新の技術ソリューションを提供しています。さらに、将来的な市場やお客様のご要望に応え、これまでに培ってきたAI最新技術を、公共安全、医療、産業など様々なビジネス領域に展開していく準備が整っており、着々と進めていきます。
一方で、AI技術の導入には、業界の規制がまだ完全に整っていないことによる課題が伴います。当社は、お客様と社会を支援する目標のもと、すべての製品ラインアップにおいてAIを倫理的かつ責任を持って実装する業界初のカメラメーカーになることを目指します。
その第一歩として、2023年12月に「i-PRO AI倫理原則」を策定しました。AI の倫理的かつ責任ある活用と技術的発展の実現に向け、「i-PRO AI倫理委員会」を設置し、AIガバナンス体制の構築と適切な運営管理に継続して取り組んでまいります。
i-PROは創業以来、社会に貢献し、より安全な世界を実現するために、最新のテクノロジーを市場に提供することに全力を注いできました。AIの新時代も例外ではなく、i-PROはお客様や社会にとって信頼される次世代パートナーとして、積極的かつ誠実に、革新に取り組んでまいります。
ジェラルド フィゴルス
Chief Product Office
i-PRO株式会社
i-PROのAIへの取り組み
i-PROは、AIの研究・開発・利活用により、持続可能な安心・安全に暮らせる社会の実現を目指しています。
近年も多くの凶悪犯罪や災害による被害があり、世界中で更なる安心・安全の対策が求められています。 i-PROでは、早くからAIの研究開発を進めており、画像認識技術や画質制御技術などを用いて五感を超える認識技術の進化に取り組み、常に新しい価値を創造し続ける企業となるべく活動を続けています。
AIを利活用した製品やサービスがセンシング・ソリューションに普及する一方で、近年、AIの不適切使用によるプライバシーの侵害、安全性への不安等のAI倫理上の課題が社会問題となっています。i-PROはこれらの問題に対し、責任あるAI活用の姿勢を示すことを重要視しており、遵守すべきAI倫理原則を策定し、お客様に信頼されるAI製品とサービスを提供していきます。
i-PRO AI倫理原則
i-PRO AI倫理原則の適用範囲
i-PROのAI倫理原則は、i-PROの全ての従業員が AI の活用や研究開発を行う際の指針を定めています。i-PROにおける AI の活用とは、 AI を利用した製品・サービスを提供する、または、研究開発、製造、サービスなどの事業でAIを利用することを示します。i-PROはAI技術の進歩と社会的責任を両立させ、倫理的な配慮と社会への配慮を保つために、以下のAI倫理原則を定めます。
1. 安心・安全なより良いくらしとより良い社会の実現
i-PROは、AIの研究開発、製品やサービスの提供を通じて、社会の安心・安全に貢献する、新しい価値を創造し続ける企業になることをビジョン(目指す将来像)としています。お客様のもとへAI製品やサービスをお届けした後も、お客様のくらし、および社会・環境に与える影響を評価し続け、その結果を製品やサービスに反映させ続けていきます。
2. 人間の尊厳
i-PROは、AI の活用において、人間が生まれながらにして持つ不可侵の権利である基本的人権を尊重することを第一に考えます。AIはあくまで人々の能力を拡張し、人々の幸せを追求するために開発され、社会に展開され、活用されるべきという人間中心の考えを前提とします。i-PROは、いかなる場合においても人間の尊厳を守り、お客様から信頼され、安心・安全な社会を実現するためにAIを活用することを目指します。
3. 透明性と公平性の尊重
i-PROは、AIに関する製品とサービス提供において、人々の多様性を尊重し、差別と不公正な影響を除外することに努めます。性別や人種、宗教など個人の異なる属性や背景を平等に扱い、AI活用においての社会的正義を重視し、AIの動作に関しての透明性を保ち、お客様に適切な情報提供を行います。
4.プライバシーの保護
i-PROは、お客様のプライバシーを尊重し、法令と内部規則に従って個人情報を適切に管理します。これらはAIの活用においても適用され、プライバシーを保護するためにセキュリティ対策を強化し、お客様からの信頼を獲得することを目指します。
5. AIへの正しい理解と人材の育成
i-PROは、AIを活用した製品、サービス提供者として、AIの人材育成に力を入れ、AIに関する正しい理解を深め、AIと社会の適切な関係を築くことを目指します。安心・安全な社会実現のために、提供者、運営者、お客様の視点から、AI技術の進歩が社会に与える影響を考慮し、明るい未来を築くための人材育成に積極的に取り組んでいきます。
6. ステークホルダーとの協働
i-PROは、安心・安全な社会の実現を追求しAIの活用を推進します。お客様やパートナーを含むステークホルダーとの協力により、未来価値の実現や社会課題の解決に取り組みます。また、AIの利用における課題解決に焦点を当て、多様なステークホルダーと協力し、対話を通じて意見をお互いに共有し、研究や開発に反映させる仕組みを構築します。
7. 安心して使える製品・サービスの提供
i-PROは、AI製品とサービスの安全性を最優先に考え、AIに関する専門知識を持つ人材を活用し、安全性、信頼性、セキュリティの検証と評価、リスク分析を行う仕組みを構築します。
AI倫理原則は、AIの技術発展や社会変化に合わせ改定してまいります。
初版 : 2023年12月15日
i-PRO AI倫理委員会
1) 目的
「i-PRO AI倫理原則」の実現に向け、AIの開発と利用における倫理的な課題やリスクに対して議論・提言を行う。
2) 役割
① AI倫理に関するガイドラインの策定、メンテナンス
② AI倫理チェックプロセスの構築、運用支援
③ AIリスクの特定、審査、対策の提言
④ AI倫理に関する社内教育の計画策定、実施